わがままアリスと百日戦争 制作手記 シナリオ編

この記事はフリーゲーム「わがままアリスと百日戦争」の制作秘話をだらだらと書いたものです。
・ネタバレ上等
・ゲーム遊んだよ!
という方向けの内容なので、その点をご承知ください。

開発始まる

2016年5月初旬、わがままアリスと百日戦争の開発が始まる。
今回は、

戦略シミュレーションゲーム
・7つくらいの国に分かれていて、各国ごとにシナリオがある

ということが企画段階で決まっていたので、
各国ごとのキャラクターをざっくり決めてから、そのキャラを動かすかたちでプロットを決めていくことになった。

プロット会議

プロットを固めるためにメンバーを集めてサイゼリアへ……。
(ファミレスなのに)お酒を入れつつプロットを固めた。
会議は4回。プロットを各々が考えてきて、ディレクターがまとめ、ディレクターが脚本を書くという形。

議事録

議事録を見返して見つけた没設定など…

シャルロッテルート

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シャルロッテルートのキャラは、最初はもっとアクが強かったらしい
シャルロッテのお金大好き設定はスキルとかに影響が残っているけど……

パンプキングルート

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キワモノといえばパンプキング。当初は各キャラごとのエンディング構想があったので、
こんなトンデモプロットが誕生。
今でも作ってみたいルートである。

オリヴィアトリアイナルート

キャラクターが多めに割り振られたルートだったので、
人間ドラマや恋愛模様とかできたらいいねー、なんて話していたら、
なぜかドロドロなシナリオへ……。

メインシナリオを超えるシリアス展開へ変貌を遂げる。(そうならないルートもあります)
これ全年齢で大丈夫か(汗)なんて開発後期までいってたけど、
フリーゲームだしCERO関係ないしいっか!! ってことでそのままに……。
でもベータテストのときよりはちょこっとマイルドになっています。

あとイケメン嫌いだからオリヴィアとラブラブにさせたくなかった!(←オイ)

ディレクターの趣味の犠牲になったオリヴィアさん、なむなむ……。

脚本制作

さて、プロットも決まり、6月ごろには脚本制作に移った。
今回はゲームの仕様として

・演出付きのノベルシーン

・画面効果などもある程度何とかなる

ということが決まっていたので、
脚本制作で気を付けなければならないことは、極力地の文を避けることだった。
特に神視点の文はご法度で、地の文は、状況解説のみという条件を付けた。
神視点の文とは、
例えば
「アリスはこの時、自分の立てた作戦に大きな欠点があることをわかっていた。しかし、それをあえて口にはせず、実行に踏み切ったのだった。」
のような、キャラクターの心理を解説するような文のことを指したりするのだが、

これは本当の歴史をなぞるならともかく、
本ゲームのような架空の世界で、架空の兵器で、しかも魔女が戦うなんて、
あまりに現実となはなれ過ぎている世界観でやったら、
うそっぽくなってしまうだろうと思ったのだ。

演出がついているというのも、理由の一つだ。
本ゲームでは、ノベルシーンでは、キャラクターの立ち絵が画面内で動くのだが、
地の文をつらつら並べていても、キャラクターが動く余地がないし、
そもそも動いているのだから説明不要じゃないか!
ということがあるのだ。

また、テキストウィンドウにも、横23文字、縦4行という制約があったので、
表示を考えながら書かなければならなかった。
最初はそれを考えず書いていたので、後で直すのにすごい苦労したり……。
そもそも製品版でもなおっていない箇所多数。反省。

ボイスを入れることになった

プロット会議をしているときに、ボイスを入れようかというノリになった。
よく考えればいいものを、その場のノリでやってみようということになってしまった。
言い出しっぺは仕事をさぼって首になったため、今チームにいない。
おのれ。

愚痴を言っても仕方ないのだが、ともかく脚本に締め切りができてしまった。
8月29日に初回収録と決めてしまったため、
ディレクター兼脚本の私は、わずか2か月でほかの仕事をやりつつ膨大な量のシナリオを仕上げる羽目になった。

結果、ボイスを入れる部分である、12万文字程度のメインシナリオが何とか完成し、29日当日、慌てて台本を刷って収録に持って行ったのを覚えている。

慌てて仕上げたものだから、エンディングが薄いとか、ボイスを入れてしまったもんだから、後からシナリオの変更がきかないとか、あとで見返して、設定の矛盾を発見してしまっただとか、そもそもボイスの組み込みに1年近くかかったとか、いろいろと地獄を見る羽目になった。

ボイスを入れるなら、シナリオをきっちり時間をかけてあげた後にスケジュールを組もう、というのが、今回得られた教訓である。
思い付きでボイス入れるとかいうもんじゃないよ。ホント。

声を入れてくださったアクターの皆様、本当にありがとうございます。
後撮りが発生してしたり、録音環境が図書館の防音室だったりと、いろいろガバガバだったことをお詫びします。

終わりに

いろいろあって苦労して仕上げたシナリオだったけれど、
そこそこいい感じに仕上がっていると思う……たぶん。

矛盾とか疑問点とか結構ある気がするけど、
そこはそこで優しい目で見て、楽しんでくれたら幸いです。